シャンプーの正しいすすぎ方!すすぎが足りないと髪の毛と頭皮のダメージに?

シャンプーの正しいすすぎ方!すすぎが足りないと髪の毛と頭皮のダメージに?

どんなにいいシャンプーを使ったとしても、すすぎの方法が悪いと、頭皮と髪の毛はキレイになりません。すすぎはそれほど重要です。

すすぎが悪いと、フケや痒みなどのトラブルや、髪の毛のダメージにも繋がってしまいます。

悩まされている方も少なくないのではないでしょうか。綺麗な髪を育てるには清潔に保つことが大切です。改めて正しいシャンプーの仕方を確認しながら頭髪トラブルを防ぎましょう。

すすぎきらないと油性の汚れとシャンプーが残る

髪と頭皮に皮脂やシャンプー剤が残る
髪と頭皮に皮脂やシャンプー剤が残る

心配だからとゴシゴシとすすぐのは頭皮ダメージへとつながり綺麗な髪を育てるのに逆効果ですが、なんとなくサクッとすすぎ流すだけの方も様々な頭皮トラブルにつながります。髪の毛の多い方やダメージ毛など、髪の絡まりやすい髪質の方はすすぎ残しやすいので注意が必要です。

すすぎ残しのデメリット

すすぎ残しは様々なトラブルにつながります。すすぎ残しに気をつけるためにも詳しく解説していきます。

  • 油性の汚れが残ると臭いの原因になる
  • シャンプー剤が残ると髪の毛が傷む可能性がある
  • 頭皮の痒みやフケのトラブルの原因になる

2点について詳しく解説します。

油性の汚れ・酸化した皮脂が残ると臭いの原因になる

油性の汚れ・酸化した皮脂が残ると臭いの原因に
油性の汚れ・酸化した皮脂が残ると臭いの原因に

せっかくシャンプーをしてもしっかりとすすぎ流さないと、皮脂や頭皮汚れを落としきれません。油性の汚れや皮脂は時間の経過や紫外線を浴びることにより、酸化が進みます。

皮脂は過酸化脂質という物質になり、臭いの原因になります。

シャンプー剤が残ると髪の毛が傷む可能性がある

すすぎ残しをしてしまうことで、シャンプー剤が残留し、頭皮が炎症を起こす可能性があります。痒みや吹き出物の原因になります。

シャンプーに配合されている界面活性剤は、一次刺激性物質と呼ばれ、タンパク質を変性させる物質です。

タンパク質の変性とは、タンパク質の構造が熱や外部刺激により変化する現象です。卵を焼くと、卵白が固まり色が変化しますが、これがタンパク質の変性です。

髪の毛のタンパク質が変性すると、髪の毛にダメージホールと呼ばれる空洞が生まれ、髪がゴワゴワになり、弾力も損なわれ、ツヤも弱くなります。

「最近髪が固くなったかも…」という実感がある場合、髪のタンパク質が変性している可能性があります

シャンプーの界面活性剤はタンパク質を変性させる作用があり、すすぎ残しにより界面活性剤が付着したままにする事で髪の毛に悪い影響を与える可能性があります。

頭皮の痒みやフケのトラブルの原因になる

シャンプー剤のすすぎ残しは痒みや炎症の原因に
シャンプー剤のすすぎ残しは痒みや炎症の原因

シャンプー剤の残留は、頭皮の角質層に刺激を与え、乾燥や肌荒れの原因となり、フケや痒みに繋がります。

洗顔料やクレンジングを顔に長時間つけすぎると、顔の肌がボロボロになりますし、食器洗い洗剤を使用して、食器・キッチン用品を洗うと、手が乾燥した経験もあるかと思います。

すすぎ残しにより、頭皮の角質層の乾燥や荒れが起こり、フケやかゆみが出てしまいます。

フケは、乾性フケと呼ばれる乾燥により出てくる粉状のフケであることが多いです。

また、シャンプー剤がもし毛穴に詰まったら、抜け毛や薄毛の原因にもなってしまうので要注意です。

すすぎを上手くやる3つのコツ

すすぎを上手くやる3つのコツ
すすぎを上手くやる3つのコツ

すすぎを上手くやるコツは「時間」と「顔の向き」です。ここではすすぎを上手くやるコツを紹介します。

すすぎはシャンプーの時間と同程度の時間をかける

シャンプーと同じくらい又はそれ以上の時間をかけて、すすぎ残しがないよう丁寧に、流していくことが大切です。

シャワーを地肌に当てながら毛先にかけて流し、生え際やこめかみ、耳後ろや後頭部までしっかりとすすぎましょう。首筋もすすぎ残しにがないよう忘れずに注意してください。

すすぎは上向きでするのが良い

上からすすぐことで毛流れのまま流せるので髪の絡まりも起きづらく、頭皮や肌への負担も少なく洗い流すことができます。また、顔や目にシャンプーが流れてくることを防げるので肌トラブルや不快感が抑えられます。

シャワーをあてる場所

すすぎにより落としやすい場所と落ちにくい場所があります。落としにくい場所は、重点的にすすぎを行うことと、すすぎ方を少し工夫することで落とすことができます。

次の章で詳しく解説します。

すすぎ方の流れ

ここまで頭皮トラブルについていくつかご紹介してきましたが、正しいすすぎの仕方は決して難しくはありませんのでご安心ください。これからすすぎの流れを順を追ってご説明していきます。

シャワーヘッドを持つ

シャワーヘッドは壁に掛けながらすすぐことも可能ですが、なるべく手に持ちながらすすぎましょう。壁に掛けておくより手に持っている方が細かいところまですすぎ残しなく流せます。

上を向いて頭頂部にシャワーをあてて流す

上を向くと言っても首や肩が疲れてしまうほど真上を向く必要はなく、軽く顎を上げる程度上を向きます。届きにくい箇所は首を傾けるとすすぎやすいです。流す際は生え際から順に流しましょう。

指の腹を使いながらすすぐ

頭皮に対してシャワーを垂直に当てながら、指の腹でマッサージするようにすすぎます。爪を立ててしまうと頭皮が傷ついてしまいトラブルにつながってしまうので気をつけましょう。

耳の後ろはお湯を溜めながら流す

首を傾けても流しにくい耳後ろなどは、手でお湯を溜めながらすすぎ残しのないようにしっかりとすすぎます。

首の後ろはシャワーを上向きにして流す

今一度すすぎ残しのないよう左右往復しながらしっかりと流す。2往復ほどするのがおすすめです。

左右往復する

今一度すすぎ残しのないよう左右往復しながらしっかりと流す。2往復ほどするのがおすすめです。

すすぎは下向きしない方が良い理由

すすぎは上向きでするのが良いとご説明してきましたが、なぜ下向きをおすすめしないのか、下向きですすぐことのデメリットをご説明します。

シャンプー剤やリンスが顔についてしまう

顔に流れてきたシャンプー剤などが原因で肌荒れや肌乾燥といった肌トラブルを引き起こしてしまいます。

下向きは泡が溜まりやすい

毛流れに逆らっているため、こめかみや内側に泡が溜まりやすくなります。頭皮や肌トラブルにつながりかねません。

います。

摩擦がかかりやすい

摩擦によってキューティクルがぶつかり合い枝毛や切れ毛へとつながってしまいます。すすぎ終わったら、優しく水気を絞りタオルドライをしましょう。

すすぎ残しになりやすい場所

シャンプー剤のすすぎ残しは痒みや炎症の原因に
シャンプー剤のすすぎ残しは痒みや炎症の原因に

上向きですすぐことを推奨しますが、デメリットがないわけではありません。上向きですすぐ際のデメリットを知った上で普段すすぐときに注意してみてください。

後頭部から首元

すすげているようで意外とすすぎ残しがある箇所です。手でお湯を溜めながら、指の腹でしっかりとすすぎます。

耳の後ろ

すすぎ忘れてしまいやすいのが耳後ろ。頭皮トラブルにつながるので、耳後ろやこめかみもしっかりとすすぎましょう。

上向きすすぎは背中に残る

シャンプー剤などが背中や胸に流れるので、流し残してしまうと肌トラブルにつながったり毛穴に詰まってしまいます。髪をすすいだ後にしっかりと身体を流すようにしましょう。

まとめ

綺麗な髪や頭皮を維持するために、正しいすすぎ方と注意点について解説しました。綺麗で健康な髪を保つためにはトリートメントや食事の栄養バランスももちろん大切ですが、普段シャンプーする際に少しでも意識しながら正しく髪を扱うことで髪は良い方向へと変わってきます。今まで臭いや痒みなどの頭皮トラブルに悩まされていた方も含め一度、すすぎ方を間違えていなかったか振り返ってみることをおすすめします。正しいすすぎ方を実践して、綺麗な髪を目指しましょう。

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