髪の毛がべたつく7つの原因と5つの対策を紹介|化粧品開発者が執筆

髪の毛がべたつく7つの原因と5つの対策を紹介|化粧品開発者が執筆

髪の毛をしっかり洗っているのに「最近べとつく」と感じるときあります。

シャンプーなどのヘアケア商品に原因を求めがちですが、べとつきには原因は主に7つあり、原因によってはべとつきが悪化してしまうときもあるので、早めに対策が必要です。

原因が天気・湿度ではない場合、生活習慣や使っているヘアケアアイテムや生活習慣に問題があります。場合にとっては医師に診断をしてもらった方が良いときもあります。

こちらの記事では、べたつきの原因と対処法を紹介していきます。

髪の毛がべたつく7つの原因

髪がべとつ原因
髪がべとつく7つの原因

髪の毛のベタつきは、頭皮などの皮脂が付着して起こります。特に頭皮は皮脂腺がとても多い場所なので、必然的に髪の毛はベタつきやすくなります。

皮脂が増える理由として、合わないシャンプーやトリートメントの使用・適切なヘアケアが出来ていない・ホルモンバランスの乱れ・食生活や生活習慣・頭皮の疾患など、様々な要因があります。

分類すると下記7つのケースになります。

  • 前髪がベタベタになる原因
  • シャンプーが合わない
  • トリートメントが合わない
  • すすぎが足りない
  • 生活習慣の乱れとストレス
  • 脂質が多い食生活
  • 脂漏性皮膚炎

1つずつ解説していきます。

前髪が特にベタベタになるのはおでこの皮脂

前髪のベタつきが気になる方は、おでこや頭皮の皮脂が影響している可能性が高いです。

頭皮の中で前頭部は、皮脂分泌量がとても多い場所です。また、おでこも皮脂分泌がとても多い場所になります。

特に髪の毛が細い方や毛量が少ない方は、そうでない方に比べて前髪がベタつきやすくなります。

前髪のベタつきは、正しい頭皮ケアや正しいスキンケアで、皮脂バランスを整えましょう。

シャンプーが原因で髪がべとつく

頭皮がベタ付きやすい方は、洗浄力が強いシャンプーは避けた方がよいでしょう。

洗浄力が強いシャンプーは、必要な皮脂までも落としてしまうので、かえって乾燥して過剰に皮脂を分泌してしまいます。

シャンプーにはいくつか種類があり、洗浄力は大きく分けて3種類あります。

洗浄力が高く刺激が強い”高級シャンプー系”、洗浄力は適度にあり刺激は弱い”石鹸系”、洗浄力は低く刺激も弱い”アミノ酸系”

この中では、高級シャンプー系が乾燥によるベタつきを引き起こしやすいです。

ベタつきが乾燥からくるものなのか、そもそも皮脂が出やすいオイリー肌なのかで、選ぶシャンプーは変わってきます。

頭皮のべたつきが乾燥による皮脂の過剰分泌だった場合、洗浄力が弱いアミノ酸系シャンプーに変えることをおすすめします。ベタイン系シャンプーも刺激が弱いのでおすすめです。

洗浄力が弱いシャンプーに変えてもベタつく場合は、オイリー肌であることが原因とも考えられるため、適度に洗浄力のあるシャンプーを選んでみてもいいかもしれません。

シャンプー・トリートメントを変えたらべとついた方は、こちらの記事で対策を含めもっと詳しく掲載しています。

髪の毛のべたつき原因はシャンプー?シャンプー変えたらべたつく!

トリートメントによる髪のべとつき

べたつきが気になるときは、しっとり系やダメージケア系のものでなく、軽い仕上がりのトリートメント使用をおすすめします。

しっとり系のトリートメントは油分が多く配合されている場合や重たい仕上がりの場合は、髪の毛がベタつきやすく、すすぎも不十分になりやすいです。

シャンプーのすすぎが足りない

シャンプーのすすぎが足りない場合、頭皮の毛穴に余分な皮脂や汚れが残っていることが多いです。すすぎ残しがあることで、余分な皮脂中の雑菌が繁殖し、ベタつきを引き起こします。

シャンプーの後はしっかりとすすぎを行い、頭皮や髪の毛の余分な皮脂や汚れを落としましょう。

生活習慣の乱れやストレスで皮脂分泌量が増えている

睡眠不足や運動不足、ストレスからくる自律神経の乱れは、ホルモンバランスに影響を及ぼします。

皮脂分泌に関係する男性ホルモンが増加すると、皮脂の分泌量が多くなります。

脂質の多い食生活が続いている

外食やファーストフードなどの食事は、脂質が多くなりがちです。

脂質が多い食事を続けると、頭皮にも皮脂が分泌されやすくなります。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎とは、頭皮が赤みやフケ、痒みなど肌荒れを起こしている状態です。

頭皮に赤みが見られたり、べとつきの状態が酷い場合は、脂漏性皮膚炎を起こしている可能性があります。

普段から頭皮がベタついている方で頭皮環境が悪いと、脂漏性皮膚炎になる可能性も高くなります。

この場合は医師による診断が必要なので、迷わず医師に相談しましょう。

朝・夕方・夜のべとつきから原因を探る

べとつく時間帯
髪の毛がべとつく時間帯で原因が分かる

夜の入浴時にシャンプーをしたはずなのに、朝起きるとベタつくなんて事はありませんか?

また、夕方や夜になるにつれてベタつく方も多いでしょう。

ベタつく時間帯によって予想される原因をいくつか挙げてみました。

朝にべとつく場合(夜はシャンプーをしている)

寝ている間に頭皮の皮脂分泌が活発になり、朝起きるとベタついている場合があります。

朝にベタつく場合は、汚れが落ちきっていないことやシャンプーやトリートメントが合っていないことなどが、原因として考えられます。

すすぎが足りない

スタイリング剤が落とし切れていなかったり、すすぎ不足によりシャンプーやトリートメントが残っていると朝にベタつく原因になります。

念入りにすすぎを行いましょう。

シャンプー・トリートメントが合わない

夜にしっかり洗ったはずなのに朝にベタつく場合は、シャンプーやトリートメントがあっていないことも考えられます。

シャンプーの洗浄力が強すぎたり、洗浄力が弱すぎて汚れや皮脂が落ち切れていない場合もあるので、自分に合ったシャンプーを使うことが大切です。近頃では、クレイシャンプーや薬用シャンプーなど皮脂のベタつきに特化したシャンプーも発売されています。

トリートメントは油分がたっぷり含まれているものが多いので、ベタつく方は油分が少なめのトリートメントを選びましょう。

夕方・夜になるとギトギトに

頭皮の皮脂はシャンプー後から新たに蓄積され、夕方には皮脂が溜まりやすくなります。

日中汗をかくことで、皮脂と汗が混ざりあい、ギトギトしたベタつきを引き起こします。

夕方や夜になると日中の汗などで不衛生な状態となり、よりギトギトした嫌なベタつきを引き起こします。

髪の毛がべたつく時の5つの対策

べたつく時の対処法
髪の毛がべたつく時の対処法5選

ベタつきを放置したままだと、フケや痒みなどマイナートラブルに繋がります。

これから実践できる、髪の毛のベタつきを防ぐための対策をいくつかをご紹介します。

正しくシャンプー(予洗い・泡立て)をする

まずは、シャンプー前に予洗いが大切です。予洗いをすることで頭皮の大半の汚れを落とすことができます。髪の毛を濡らすだけでなくしっかりと頭皮を洗うことを意識してください。お湯は38℃前後のぬるま湯にすることで、余分な皮脂を取りすぎずに汚れをしっかり落とせます。

予洗いの後は、シャンプーそのまま頭皮につけず、水を足して泡立たせてから洗い始めましょう。洗うときは、頭皮の汚れを揉みだすようにするのがポイントです!

髪の毛のコンディション維持
髪の毛のコンディション維持に欠かせないこと

すすぎの仕方を見直す

洗い残しがあると頭皮や髪の毛のベタつきに繋がります。

シャンプーのヌルつきが無くなるまで、しっかりすすぎましょう。シャワーを頭皮に当てながらすすぐと、頭皮に残っているシャンプーが流れやすいです。

食事の重要性
食事はキレイな髪を作るための基礎

 

”ビタミンB群を多く含んでいる食べ物”を摂る事がおすすめです。ビタミンB群には皮脂分泌を抑える効果があるので、オイリーな方やベタつきが気になる方は積極的に摂取しましょう。

その逆に皮脂を過剰に分泌させてしまうのが、”砂糖・油”が多く含まれている食べ物です。特にファーストフードや揚げ物などの脂っこい食事を摂ると、血液中のコレステロール値が上がり、頭皮がベタつく原因になります。

バランスの良い食事を心がけ、髪のべたつきをケアしましょう。

規則正しい生活

睡眠不足やストレスも髪の毛がベタつく原因となります。

睡眠不足やストレスによりホルモンバランスや自律神経が乱れ、髪の毛や頭皮のベタつきや乾燥などのトラブルへと繋がります。

睡眠中に分泌される成長ホルモンは髪の毛や頭皮の健康にはとても大切です、長時間の睡眠ではなく”質の良い睡眠”が必要です。

また、運動で新陳代謝が向上すると、髪の毛や頭皮へ栄養を届けやすくなるだけでなく、皮脂の過剰分泌を引き起こすストレスを減らすことができるので、適度な運動を心がけましょう。

病院に相談

ヘアケアや生活習慣を見直しても髪の毛がベタつく場合は、皮膚科の受診をおすすめします。

特定の皮膚疾患やアレルギーがベタつきの原因である可能性もあるため、専門家に診断をしてもらいましょう。

まとめ

今回は髪の毛や頭皮のベタつきの原因や対策を詳しく紹介しました!

ベタつきの原因はシャンプーだけでなく、トリートメントや洗い方、食生活、ホルモンバランスなど様々な原因がありましたね。

今日から始められる対策を参考に、これからの生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

正しい原因を見つけてベタつき対策を行うことで、ベタつきの無いサラサラの髪の毛を目指しましょう。

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