シャンプーを変えたらフケが出る経験は、フケで悩む人の72.2%(4人に3人)が経験していることが分かりました。
あなたはシャンプーを変えてフケが出た方ですか?
この記事では、なぜシャンプーを変えてフケが出て、どのようにフケ問題を解決したかを、アンケート調査結果にもとづいて紹介していきます。
シャンプー変えてフケが出た経験がある人の確率
調査によると、フケを経験したことがある人の中で、シャンプーを変えたことによりフケが出た人は72.2%います。
約4人に3人が、シャンプーが原因でフケが出ているようです。
フケで悩んだ経験がある方は、下記の通り61.2%もいました。
シャンプーを変えると、フケとは別にべたつきが出る方もいます。
フケは61.2%の方が悩んだ経験があり、そのうち72.2%の方がシャンプーを変えてフケが出て経験があるようです。
シャンプーを変えてフケが出た経験がある方の割合は44.2%
シャンプーを変えたらフケが出た経験がある方は、500人中221人です。
44.2%なので、50%は下回りますが、半数近くの人が、シャンプーを変えることでフケが出ることを経験しています。
もしあなたがフケが出てしまったなら「よくあること」なのでそこまで心配は不要です。
解決策も紹介していきます。
そもそもフケとは?
フケとは、頭皮の角質が古くなって乾燥したもので、老廃角質と呼ばれるものです。
調査では、フケで悩んだ方は、44.2%ですが、新陳代謝により起こる自然現象なので、ほぼ全員と言っていいほどフケは出るものです。
髪や頭皮の別のトラブルと重なると、フケの量が増え、目立ち、悩むようになります。
フケには、乾性フケと脂性フケの2種あるのをご存じでしょうか?
アンケート調査では、フケの種類を知っている人は、25.4%でした。
フケの種類を知ると、なぜシャンプーを変えたことでフケが出たのかの原因に近づくことができます。
乾性フケについてと見た目の特徴とは?
頭皮の過度な乾燥により、頭皮の角質が老廃角質となり、フケとして出てきているもの乾性フケです。
乾燥肌の方は、乾性フケが出やすいです。
シャンプーの洗浄力が高いもの使っていたり、シャンプー頻度が多い方も、乾性フケが出やすくなります。
特徴としては、細かく粉のようなフケです。
脂性フケについてと見た目の特徴とは?
常在菌であるマラセチア菌が増えすぎると脂性フケになります。
皮脂や汗などの分泌物をエサとしているので、油っこいものを取り過ぎたりしていると、脂性フケが出やすくなります。
もともと脂性肌の方は脂性フケが出やすいです。
それに加え、シャンプー・トリートメント/コンディショナーのすすぎが不十分で髪に残ったり、整髪料を落とさずにいると出てくる可能性があります。
トリートメントのシリコン剤がビルドアップにより蓄積していてもフケが出やすくなります。
「シャンプー・トリートメント/コンディショナーを変えたらべとつく」という経験はありますか?
そのべとつきは、フケに繋がる可能性があります。
見た目は、大きなかたまりとなっており、髪の根本・頭皮に蓄積する傾向があります。
シャンプーを変えたらフケが出る理由
シャンプーを変えたらフケが出る理由とは主に3つが考えられます。
- 髪にシャンプー・トリートメント/コンディショナーが残留することでフケになる
- 変更したシャンプーの洗浄力が強すぎてフケが出る
- そもそも成分が合わない
この3つです。あなたはどのタイプでしょうか?
それにより対策が異なります。
シャンプー・トリートメント/コンディショナーが残留してフケが出る
髪にシャンプー剤やトリートメント/コンディショナーが残留してしまうと、フケが出ます。
このフケは「脂性フケ」と考えてよいでしょう。
前のシャンプーでは残留せず、新しいシャンプーだと残留する理由は、商品によりシャワーで流れやすいかどうかが異なるためです。
シャンプーとトリートメント/コンディショナーで流れにくい成分が異なりますので、それぞれ紹介します。
シャンプー
ラウレス硫酸Naやオレフィン(c14-16)スルホン酸Naなどの洗浄力が強いタイプは水で流れやすく、短い時間ですすぐことができます。
しかし、ココイルグルタミン酸TEAやラウロイルメチルアラニンなどのアミノ酸の洗浄成分は、水で流れにくく、すすぎに長い時間を必要とします。
トリートメント/コンディショナー
トリートメント/コンディショナーは「カチオン系」と呼ばれる水に流れにくい種類があります。
「ベヘントリモニウムクロリド」や「セトリモニウムブロミド」と成分表に書かれているものが、カチオン系トリートメント/コンディショナーになります。
カチオン系は、トリートメント/コンディショナー成分を髪に吸着させるため、髪のサラサラ・ツヤツヤ効果を出すことができます。
しかし残留しすぎると、フケの原因になってしまいます。
また、シリコンの配合量が覆いトリートメント/コンディショナーも、髪や頭皮に残留してフケの原因に繋がります。
使用感がよくサラサラ・ツヤツヤになるトリートメント/コンディショナーは逆に気をつけないとならないということです。
変えたシャンプーの洗浄力が強すぎてフケが出る
変えたシャンプーの洗浄力が、今までのより強いとフケが出やすくなります。
このフケは乾性フケと考えてよいでしょう。
乾燥した頭皮は、乾性フケが出やすいですが、シャンプーの洗浄力が強いと、頭皮が乾燥します。
Chatcosmeの別の調査によると、日本人は週5回以上シャンプーをする人が82%を超えており、髪の毛を洗う頻度が多い傾向にあるので、頭皮が乾燥しやすいシャンプー習慣を持っています。
調査記事はこちら「日本人女性のシャンプー頻度を調査!髪の毛の洗いすぎダメージに注意!」
シャンプーの洗浄力が少し上がってしまうだけで、フケが出てしまう方は多くいると思われます。
そもそも成分が合わない
配合されている成分が合わない場合があります。
アトピー性皮膚炎が関係している場合もあります。
どんなに良い化粧品でも、合わない人は一定数出ます。
これは著者が化粧品開発や様々な化粧品の販売活動を通じて経験したことです。
「この商品のどこに問題がある?」と思えるものでも、肌に合わない方はいます。
合わないと感じたらすぐにシャンプー・トリートメント/コンディショナーを変更するのが良いでしょう。
みんなはフケが出てどのように治した?
フケを治した方法も調査しました。結果は下記の通りです。
回答者:日本人女性306名
- シャンプーを変えた:191人
- シャンプー・トリートメント/コンディショナーをよくすすいだら改善した:34人
- シャンプーを使う頻度を変えた:26人
- 頭皮マッサージをした:19人
- 皮膚科に相談した:19人
- その他:8人
- 生活習慣を変えた(運動や食事):7人
- アウトバストリートメントを変えた(もしくは使用を止めた):2人
「シャンプーを変えた」という方が圧倒的に多く、約62.4%です。
しかしここで着目すべきなので、「シャンプー・トリートメント/コンディショナーをよくすすいだら改善した」「シャンプーを使う頻度を変えた」と回答した方です。
シャンプー変えて出たフケの対策
シャンプー・トリートメント/コンディショナーがフケの原因の場合は、下記の対策を行いましょう。
- すすぎ時間を長くする
- シャンプー頻度を減らす
- シャンプーを変える
- 皮膚科に相談する
「シャンプーを変える」という対策が最も早いかも知れません。
しかし、「使用方法を間違えている」という可能性もありますので、それぞれ紹介していきます。
すすぎ時間を長くする
シャンプー・トリートメント/コンディショナーが髪と頭皮に残留し、脂性フケになっている可能性があります。
すすぎ時間を、普段より1~2分長くしてみましょう。
「髪がなんとなくべとつく」という不快感と合わせてフケが出ている場合、すすぎが足りないことが原因になっていそうです。
洗浄力がマイルドなシャンプーほどシャンプー剤は髪に残留し、ツルツルサラサラ感やまとまり感が良いシャンプーほど髪に残留します。
参考記事:「コスメ部 シャンプーの正しいすすぎ方」
シャンプーの頻度を変える
洗浄力が高いシャンプーに変更し、今まで同様の頻度で髪の毛を洗っていたことが原因で、フケが出ていることが考えられます。
対策として、シャンプーの頻度を変えることで、フケが改善した方も一定程度います。
日本人女性は清潔意識が高く、シャンプーの頻度も多いので、頭皮が乾燥し、老廃角質が出やすい生活習慣でもあります。
フケが目立つ状態は、トラブルを抱えていることの現れです。
シャンプーの洗浄力が頭皮に合っていないことが原因ですので、現在のシャンプーを使う頻度を下げるか、変えることをおすすめします。
シャンプーを変える
シャンプーでフケが出た方の62.4%の方がシャンプーを変えて解決しています。
これが最も早いですね。
しかし、変更したシャンプーの香りが好みだったり、髪や頭皮にやさしい成分、髪質に合うなど、変えたくない理由があると思います。
その場合は、すすぎ、頻度を見直しましょう。
それ以外で改善する方法としては、皮膚科への相談以外となると、下記になります。
- 頭皮マッサージをした:19人
- 生活習慣を変えた(運動や食事):7人
これらは即効性に乏しいように思えます。
皮膚科に相談する
シャンプー・トリートメントを変えたことでフケが出た場合、アトピー性皮膚炎の関係である可能性もります。
フケの量が多かったり、対策をしても改善しない場合は、皮膚科に相談しましょう。
シャンプーを変えてフケが出る例
シャンプーが原因でフケが出るパターンとして下記の2つがあります。
- アミノ酸系から、ラウレスやオレフィン系変更してフケが出る
- ラウレスやオレフィン系から、アミノ酸に変更してフケが出る
界面活性剤の種類を変えたときです。
しかし、同じ界面活性剤でも配合量や種類によりフケは出ます。
アミノ酸でも「ココイルグルタミンTEA」と「ラウロイルメチルアラニン」では、「ラウロイルメチルアラニン」の方が洗浄力が強く、安価な為、泡立ちや洗浄力に配慮して配合量が多くするケースがあります。
その結果、残留しやすくなったり、洗浄力が強くなるなどで、フケは出やすくなるなります。
アミノ酸系から、ラウレスやオレフィン系変更してフケが出る
アミノ酸系から、ラウレスやオレフィン系に変更すると、洗浄力が上がり頭皮が乾燥します。
このタイミングでフケが出る方は多いようです。
この場合は、他のアミノ酸シャンプーと併用しながら使うか、そもそものシャンプー頻度を減らしましょう。
ラウレスやオレフィン系から、アミノ酸に変更してフケが出る
アミノ酸に変更してフケが出たという方も多いようです。
アミノ酸の洗浄成分は、シャワーで時間をかけてすすがないと落ちません。
すすぎが足りないとかゆみや脂性フケになるので、注意しましょう。
まとめ
今回の調査では、シャンプーを変えたらフケが出るのは「よくあること」ということが分かりました。
大切なのは、フケが出たら適切な対策を行うか、皮膚科に相談することです。
同調査では、化粧品成分に詳しい方でもシャンプーを変えたことによるフケは避けられていないということも分かっています。
成分だけでなく、シャンプーのやり方や、頭皮の状態まで知らないとならないので、化粧品成分に詳しいだけではフケは防げないようです。