「毎日髪を洗うことは当たり前」は「世界の非常識」です。
アメリカでは、髪質や年齢ステージ、人種、髪の色、個人の習慣により、シャンプー回数は違うと専門家(※1)の間では言われています。「毎日髪を洗うべき人」というのは脂性肌の方であるとも言われています。
※1 参考記事:How often should you really be washing your hair? We asked the experts
ここ日本では「毎日洗う」という習慣となっていますが、花王のウェブサイトページによると、1980年代の日本では2~3回/週、1950年代では週1回(※2)だったようです。
※2 参考記事:洗髪頻度の変遷
R-AND ONLINEでは「はたらく女性」200名にシャンプーと湯シャンの頻度を調査したところ、約70.6%の方が「毎日シャンプーをしている」と回答しました。
日本人における毎日シャンプーの習慣がついたのは、1990年代に10~20代だった人たちの間で生まれた習慣であり、日本人特有の「清潔さ」との相関性や関連性は見当たりません。
界面活性剤は、脱脂力があるため、髪と頭皮を保護している皮脂を過剰に奪います。髪は水分と油分のバランスが崩れると、乾燥しやすくなります。
この記事では、毎日シャンプーのメリットデメリットを理解し、ベストなシャンプー方法をお伝えしたいと思います。
毎日シャンプーするべきか?
毎日シャンプーをする必要はありません。
しかし、毎日シャンプーが悪いわけではありません。清潔感、香料の香りや、滑らかな手触りがほしい方は、毎日シャンプーしても問題はありません。
アメリカでは、髪質や年齢ステージ、人種、髪の色、個人の習慣によりシャンプー頻度は異なるべきであると専門家の間では言われています。そして、日本人が毎日シャンプーをするようになったのも1990年代からです。
毎日シャンプーすることが、髪と頭皮のコンディションを保つために絶対的に必要であるというエビデンスは存在せず、専門家により見解が分かれる状況ですが、アメリカでは脂性肌以外の人に対して「毎日シャンプーをすべき」と言われることはないと言っても良いでしょう。
それでもあなたが毎日シャンプーをしたいなら、使っているシャンプーや、シャンプーのやり方について見直しが必要かもしれません。
まずは毎日シャンプーのメリット・デメリットを知りましょう。
毎日シャンプーのメリット・効果
毎日シャンプーのメリットは、清潔感で、髪がツルツル・いい香りになることです。
ダメージより、ツルツル・いい香りを優先する人が多いのではないでしょうか。
ダメージを気にしてたら、ヘアカラーやパーマ、アイロンもできません。
良い香りとツルツル感
シャンプートリートメントは「髪のメイク」とも言えます。
シャンプーの楽しみで「好きな香り」がありますよね。
シリコン系トリートメントは髪をツルツルにして光の屈折効果で髪をキレイに見せます。
香り、ツヤ、サラサラ….見た目だけじゃなくて、これが自分の髪って思うと嬉しくなりますよね。
清潔さが保たれる
頭皮には「皮脂」があり、皮脂は油と同じく酸化し黒くなります。
油の酸化により独特の油の匂いが出るので、取り除く必要はあります。
毎回のシャンプーで「フケ」や「埃」などの異物を落としているので、頭皮と髪が清潔になります。
ダメージをケアできる
日常的に髪や頭皮はダメージを受けています。
- 紫外線によるダメージ
- 摩擦や乾燥によるダメージ
- サロンでカラーリングやパーマを行うことによる、ケミカルダメージ
ダメージを受けると、キューティクルが乱れ、コルテックスの密度が低くなり、ダメージに対する抗体が弱くなります。
ダメージケア成分配合のヘアケアは、ダメージを保護し補修もしてくれます。
毎日シャンプーのデメリット・問題点
シャンプー剤と摩擦は、髪にデメリットをもたらします。デメリットは下記の通りです。
- 摩擦とシャンプーで髪が傷む
- 皮脂が奪われ頭皮が乾燥する
- 洗いすぎて抗体力が弱くなる
- すすぎ残してしまう頻度が増える
詳細を解説します。
髪が傷む
シャンプーにより髪が傷む要因は4つです。シャンプーを行うごとに髪にダメージをもたらしてしまうので、髪は傷みやすくなります。
- 油分が奪われバランスが崩れる
- 髪と頭皮のたんぱく質にダメージ?
- シャンプーによる摩擦
- ドライヤー熱
界面活性剤により髪の油分が奪われます。奪われた皮脂は1日で戻りますが、頻繁に油分が奪われると、皮脂が多めに分泌され、次のシャンプー前には、べとつきがひどくなります。
シャンプー中に髪が傷む理由
髪は濡れるとキューティクルが開きます。キューティクルが開いた状態で、髪に摩擦を与えることで、髪が損傷する可能性があります。
シャンプーやコンディショナーが髪と手の間で動き回る過程で、確実に刺激と摩擦がかかります。
また、界面活性剤は髪と頭皮のタンパク質を変性(特徴を変え、機能を低下させる)させる作用があります。シャンプー後に、この変性は元に戻ります。しかし、人によりダメージが残るようです。
頭皮が乾燥する
毎日のシャンプーは頭皮が乾燥してしまう可能性があります。
シャンプー剤に含まれる界面活性剤は、頭皮の皮脂を落とします。皮脂は全て落としてしまうと、頭皮が乾燥してしまいます。
必要な皮脂は残しておかなくてはなりません。
頭皮が乾燥するとフケやかゆみの原因になります。
皮脂を落としすぎないように、使っているシャンプーの洗浄成分が自分にとって適切か把握する必要があります。
洗い過ぎは逆に抗体力が弱くなる
人には免疫システムがあり、ほどよい量の雑菌は抗体力が強くなります。
「清潔にしすぎ」が原因でアレルギーになる子供も多いというデータもあるほどです。
特に日本人は清潔と言われていますが、「清潔志向の行き過ぎ」により、逆にアトピーや喘息などを招いてしまいます。
参考:アレルギー病はなぜ増えたか( きれい好きの功罪検証 2015)
清潔のために毎日シャンプーをする習慣は、正しいとは言えないでしょう。
すすぎ残しの頻度が多くなる
正しく「すすぎ」が出来ている人は実はほとんどいません。
すすぎ残し、すすぎ過ぎ、どちらも髪にはよくないのです。
特に問題なのはすすぎ残しです。
すすぎ残しは、髪と頭皮にダメージを与えてしまい、残留時間が長ければ、ダメージは多くなります。
毎日シャンプーをやめると髪はどう変わる?
毎日シャンプーしないことで髪はどう変わるのでしょうか。
乾燥が弱まり髪がしっとり柔らかく
髪が柔らかくなる事が実感できるかも知れません。
頭皮や髪の乾燥を感じている人は、毎日のシャンプーが原因である可能性もあります。
ここでたとえ話をします。
しっとりとしたパンには、バターが使われています。
バターの油分があると、水分が抜けにくく、ふっくら柔らかいパンになります。
髪もパンと同様に「水分と油分のバランス」が保たれる事でキレイになります。
しかしシャンプーは油分を落とします。油分が減ると水分も同時に減り、髪は乾燥してパサつきます。
シャンプーを減らす事で、髪がしっとりします。
洗浄ダメージが減る
シャンプーは、キューティクルや髪表面、髪内部、頭皮に負担をかけることになります。
すでに説明をしましたが、ダメージは下記のように種類があります。
- 界面活性剤のダメージ(皮脂を奪う・タンパク質に刺激?)
- すすぎ残しダメージ
- 摩擦のダメージ
毎日、これらの負担がかかっていると思うと、洗浄ダメージは見逃すべきではありません。
毎日シャンプーをしないで湯シャンにすべき?
湯シャンは人によりメリットデメリットの差が大きいため、簡単にはおすすめできません。
人によっては、お湯だけのシャンプーで髪と頭皮がキレイになったという方もいます。
しかし臭いとべとつきが強くなり、フケも増えたという方もいます。毎日シャンプーから湯シャンだけに切り替えするのは、リスクがあります。
湯シャンについてのメリット・デメリット、やり方等を別の記事にて纏めています。
毎日シャンプーならこの2つの方法!
普通の肌もしくは乾燥肌か、脂性肌かで異なりますが、下記のパターンをおすすめします。
- 普通の肌もしくは乾燥肌の方は「アミノ酸シャンプーで毎日洗う」
- 脂性肌の方は「アミノ酸シャンプーと、洗浄力の強いシャンプーを使いわけて洗う」
毎日のシャンプーで常に洗浄力の強いシャンプーを使うと、髪と頭皮に負担もかかります。
皮脂の落とし過ぎは逆に皮脂分泌を更に強くしてしまい、痒みや臭いの原因にもなります。
アミノ酸がおすすめ!アミノ酸にも種類がある!
毎日シャンプーをする場合は、特にマイルドなシャンプーであるアミノ酸系のシャンプーを選ぶのが良いでしょう。
しかし、アミノ酸にも洗浄力が強い・弱いがあります。
ココイルグルタミン酸TEAがメインのシャンプーがマイルド
アミノ酸ではココイルグルタミンさんTEA等のグルタミン系と呼ばれる洗浄成分がおすすめです。
最近では「ラウロイルメチルアラニン」というアミノ酸の洗浄成分が多く使われていますが、ラウロイルメチルアラニンは安価でな為、広く使われ始めています。但し、アミノ酸の中でも洗浄力が強い部類です。
マイルドな洗浄成分だと「ココイルグルタミン酸TEA」になります。ベビーシャンプーやダメージ系のシャンプーに使われています。
髪質に合わせ洗浄力が強めのシャンプーをたまに使用する!
洗浄力の弱いシャンプーが髪に合う方は、洗浄力が強いシャンプーを使用する必要はありません。
フケが出たり、脂分が気になるという方は、時に洗浄力の強めのシャンプーを使うと良いでしょう。
使う頻度は、髪質や頭皮環境により個人差があります。
コンディションに合わせて自分にとってのベストタイミングを探していくことになります。
ダメージケアができる成分が配合されている商品を取り入れよう!
ダメージをケアするにはセラミドやペプチド、ケラチンが良いです。セラミドやペプチドは、髪を健康上に導き、外部刺激からも強くしてくれます。
「すすぎ」や「ドライヤー」でダメージケアする成分とは?
ダメージをケアする成分は数多くありますが、「すすぎ中」や「ドライヤー中」でもダメージケアしてくれる成分は知ってますか?
不思議な話しですが、研究の進化によりすすぎとドライヤーでも効果が出る成分があります。ラクトン誘導体、ペプチド誘導体などです。ラクトン誘導体やペプチド誘導体が配合されているヘアケア商品は着目していくと良いです。
毎日シャンプーにはメガミノワッカシャンプートリートメント
メガミノワッカフレグランスシャンプーは、髪にダメージを感じる方に適したシャンプー・トリートメントです。また湯シャンを断念した方や、湯シャンを検討している方にもおすすめします。
ココイルグルタミン酸TEA+コラーゲン由来の洗浄成分
メガミノワッカシャンプーは、ココイルグルタミン酸TEAがメイン成分です。コラーゲン由来の洗浄成分も配合されており、マイルドに洗いながらもダメージケア効果があり、しっとり仕上げる泡になっています。
アミノ酸で特にマイルド+コラーゲン由来の泡でしっとり&ダメージケア
セラミド+疑似セラミド+コラーゲン由来ペプチド誘導体
セラミド、疑似セラミド、コラーゲン由来ペプチド誘導体が、髪のダメージを徹底ケアします。シャンプーのし過ぎによるダメージから守るために配合されています。
メガミノワッカのトリートメントにはペプチド誘導体が配合されており、「すすぎ」と「ドライヤー」をするときにもダメージケアできる成分です。
「たまにさっぱり」のクレンズシャンプーも用意
「たまにさっぱり用」のクレンズタイプのシャンプーも用意があります。
普段は、通常のシャンプーとトリートメントを使用し、たまにさっぱりさせる時に、クレンズシャンプーを使うと髪と頭皮のバランスが取れるようになります。
まとめ
日本人の清潔さは世界でも有名ですが、清潔にすることで髪にダメージを与えている現状があります。
毎日シャンプーはしたい!でもダメージも残したくない!という方は、この記事にあるシャンプー法を試してみてくださいね。