髪の毛を乾かすの面倒くさい。熱で髪がダメージ受けるという事も聞いている。どっちが正しいの?と思い、自然乾燥を試す方も多いかと思います。
髪は熱に弱いので、確かにドライヤーの熱がダメージを与えてしまい髪の毛が痛む原因になります。しかし自然乾燥も髪の毛が痛むとともに、頭皮トラブルまで引き起こす可能性があるのでおすすめできません。まずは「髪の毛が痛む」と言ってもドライヤーと自然乾燥の痛み方の違いを知ることが大切です。そしてドライヤーは「使い方」を覚えることで、熱で痛むリスクが最大限まで減らすことができます。
ドライヤーは正しく使えばダメージどころか髪をキレイにすることができます。
抑えておくべき4つのポイントがあるので、こちらの記事で解説をしています。
- ドライヤー熱で髪が痛む仕組みを知る
- 自然乾燥とドライヤーのメリットデメリットを知る
- 正しくドライヤー使う
- ドライヤー熱を利用して髪をキレイにする成分を取り入れる
ドライヤーの熱でなぜ痛むのか?
髪の毛の表面は熱に弱く、ダメージ毛の原因になります。ドライヤーの温度は100~120度程度が多く、ドライヤーの熱を当て続けると、髪の毛の水分が蒸発するばかりか、タンパク質が熱変異を起こします。乾燥した髪の毛は更に痛みやすく、少しの摩擦で毛先が枝毛になってしまったり指通りが悪くなったりします。
ドライヤーの熱で髪が痛む3つのポイント
・髪の毛の水分が蒸発する
・髪のタンパク質が熱変異を起こす
・乾燥した髪は少しの摩擦で枝毛になる
熱を長時間当て続けるほど痛む
ドライヤーの熱を長くあてると、徐々に髪の温度が上がります。その為、出来るだけ短時間で終わらせて、熱から髪の毛を守ることが重要です。また髪の毛とドライヤーの距離を15~20センチほどあけ、同じ場所に当て続けないようにしましょう。
ドライヤーより自然乾燥の方が髪は痛む
お風呂上がりのドライヤーはめんどうに感じてしまうものです。しかし、ドライヤーをサボってしまうと、髪の毛や頭皮だけでなく顔のコンディションにも悪影響を及ぼす可能性があります。どんな悪影響があるのかを詳しく解説します。
髪の毛を乾かさないメリット・デメリットはこちらの記事が参考になります。
頭皮に雑菌が繁殖する
髪の毛を乾かさないと、頭皮にカビ菌が繁殖します。濡れた状態の頭皮は、湿度が高いので雑菌が好む環境です。頭皮に雑菌が大量に繁殖すると、頭皮の皮脂バランスが崩れます。皮脂バランスが崩れると、かゆみやフケ、皮脂の過剰分泌などの頭皮トラブルを引き起こします。また、臭いの原因にもなるので根元は特にしっかり乾かしましょう。
水分で頭皮が冷えて薄毛になる
髪の毛を濡れたままの状態で放置しておくと、水分で頭皮が冷えて薄毛になる可能性が高まります。薄毛になる可能性が高まる理由としては、冷えた頭皮が血行不良になってしまい、頭皮が硬くなるのと同時に毛根に栄養が届きづらくなってしまうからです。そのため、髪の毛の成長が妨げられたり、細い毛や白髪が生えたりする原因になります。また、頭皮は顔まで一枚の皮膚で繋がっているため、頭皮が冷えて血液循環が鈍くなると顔がたるんでむくみやすくなってしまうのです。薄毛やむくみ対策のためにも、シャンプー後はすぐにドライヤーで乾かすことをおすすめします。
キューティクルが剥がれる
髪の毛を濡れたまま放置しておくと、表面のキューティクルが剥がれる可能性があります。濡れた髪の毛は水分を多く含んでおり膨張している状態です。キューティクルが開いてしまうので、髪の毛が非常に痛みやすくなります。そのため、ドライヤーでしっかり乾かさないと髪の毛の表面がパサパサになってしまうのです。キューティクルは外部のダメージから髪の毛を守ってくれる役割があるので、キューティクルが剥がれてしまうと寝癖も付きやすくなってしまいます。
正しいドライヤーの使い方とは?
ドライヤーの正しい使い方の順序は以下のとおりです。
①ドライヤーの前にタオルで髪の毛の水分をしっかり取る
②根元から乾かして、毛先は最後に乾かす
③全体の8割が乾いたら冷風で締める
①ドライヤーの前にタオルで髪の毛の水分をしっかり取る
乾かす前にタオルドライをしっかり行うと素早く乾きます。タオルドライによりドライヤーの時間を短縮できます。しかし力が強すぎると摩擦で髪の毛が傷んでしまうので、優しく包み込むようにして水分を取りましょう。
タオルの摩擦に注意
髪は摩擦に弱く、タオルは繊維が荒い為、ゴシゴシすると髪は傷みます。
②根元から乾かして、毛先は最後に乾かす
ドライヤーを使う際は、根元から乾かしてください。根元は髪の毛が集中している部分なので一番乾きにくい箇所です。根元、中間、毛先の順番に風を当てると効率よく乾かせます。
毛先はダメージを受けやすい
根本より毛先が痛んでいる為、毛先はできるだけ短時間で終わらせる必要があります。
③全体の8割が乾いたら冷風で締める
熱の当て過ぎは髪の毛が痛むので、全体が8割ほど乾いたら冷風に切り替えましょう。風を上から下に当てると、髪の毛の一番外側のキューティクルが引き締まります。冷風は髪の毛にツヤを与え、まとまりやすくしてくれます。
ドライヤーの熱でヘアケア効果がある成分とは?
ドライヤーの熱に反応し、髪に皮膜を作り保湿性を高めたり、髪内部のコルテックスのアミノ酸と成分が結合してキューティクルを閉じて滑らかにするなど、ドライヤーの熱を利用してヘアケアを行う成分があります。
トリートメント・アウトバストリートメントに配合されている場合がある
ドライヤーの熱に効果がある成分はトリートメントやヘアオイル、ヘアミスト、ヘアミルク等のアウトバストリートメントに配合されています。その【効果】と【成分】を紹介します。
キューティクルを閉じて滑らかにする成分
アブラナ類の油脂に含まれるエルカ酸を誘導体にしたエルカラクトンという成分があり、ドライヤーの熱に反応してキューティクルを整えてくれます。
髪に皮膜を作り保湿を高める成分
コラーゲン由来のペプチド誘導体が、ドライヤーの熱に反応して髪に皮膜を作り、髪の手触りを良くします。また髪の保水性も高める為、ドライヤーの乾燥からも守ることができます。
ヘアオイルなどのアウトバストリートメントはドライヤーの前に
ドライヤーの前に使う事がほとんどかと思いますが、念の為、記載しておきます。ドライヤー熱を利用したヘアケア成分が配合されている場合は、必ずドライヤー前に使用するようにしましょう。
ドライヤーの熱でヘアケア効果がある成分配合のヘアケア商品は?
ドライヤーの熱でヘアケア効果をもたらす商品として、メガミノワッカヘアケアシリーズがあります。
ドライヤー熱でキューティクルを整え滑らかな皮膜を作りしっとりさせる
メガミノワッカには、エルカラクトンやペプチド誘導体が配合されています。
インバス・アウトバス全てに配合されている
メガミノワッカは、シャンプー・トリートメント・アウトバスの全てに配合されており、シャンプーで洗う時、トリートメントを塗り込む時、髪をすすぐ時、ドライヤーで乾かす時の4つのステップでヘアケア効果が出る「4ステップトリートメント」という新しいコンセプトを持っています。
4ステップトリートメントの詳細については下記の記事で纏められています。
まとめ:自然乾燥は避けドライヤーを正しく使おう
ドライヤーの熱で髪を痛めず、熱を利用して髪をキレイにする方法は以上となります。
自然乾燥は、髪にメリットはほとんどありません。
ドライヤーを正しく使うことで、逆に髪をキレイにもすることができるので、正しい知識と方法を身に着けていきましょう。