香水やボディミストはさまざまなブランドから販売されており、いつの間にか使わない香水が増えてしまって困っている方も多いのではないでしょうか。
もう使わない香水やボディミストが増えて「この香水はもう捨てたいな……」「ボディミストの匂いが飛んだから捨てたい」と考えている方、香水は意外と捨て方が面倒です。
今回の記事で紹介する正しい香水・ボディミストの捨て方を参考にしてください。
香水・ボディミストの捨て方を3つ紹介
売却ではなく捨てるのであれば、香水・ボディミストの捨て方は主に3つあります。
- 分別して自治体のゴミ回収で捨てる
- 不用品回収業者に依頼する
- ジモティで譲る
順を追って紹介しますので、ご自身に合った捨て方を探してみてください。
ちなみに香水とボディミストは、香料の配合量が違うもので、中身は香料やエタノールが主成分になるので、捨て方は同じです。
分解・分別して一般ゴミで捨てる
香水・ボディミストは部位ごとに分別すれば一般ゴミとして捨てることが可能です。
香水瓶(ボトル)・キャップ・スプレー部分・中身で構成されているため、分解してそれぞれ廃棄しましょう。下記で詳しく解説しますが、自治体によって何ゴミかは異なります。香水を一般ゴミとして捨てる際は、事前にお住まいの自治体に確認してください。
自治体のゴミ回収で出せば捨てる費用がかからず、身近な方法です。しかし香水を自治体で処分する場合、分別の手間がかかります。大量の香水を捨てるときは、分別にはかなり手間がかかってしまうと思います。
香水瓶(ボトル)・キャップの分別
香水瓶は基本的にガラスで製造されているため、「ビン・缶・ペットボトル」もしくは「燃えないゴミ」に分類されます。
ボディミストは、ガラス瓶ではなく、プラスティックボトルの場合もあるので、「燃えるゴミ」か「燃えない」ゴミに分類され、自治体ごとで決められています。
キャップは商品によりますが、金属やプラスチックで製造されていることが多いです。そのため金属であれば「燃えないゴミ」、プラスチックであれば「燃えるゴミ」や「燃えないゴミ」に分類され、自治体のルールに従って捨てます。
スプレー部分の分別
スプレー部分は、金属でできたヘッドとプラスチックでできたチューブに分かれています。
取り外しが可能であれば、金属部分とプラスチック部分をそれぞれ分別して捨ててください。一体化していて分解できない場合は、まとめて「燃えないゴミ」に廃棄して問題ありません。
中身(香水の液体)の分別
香水を一般ゴミとして捨てる際に、一番注意しなければならないのが中身です。
後述する「香水の間違った捨て方」でも解説しますが、液体だからといってそのまま捨ててはいけません。中身は正しい手順で処理し、「燃えるゴミ」として廃棄しましょう。
不用品回収業者に引き取りしてもらう(大量)
香水を大量に処分する場合は、一般ゴミとして捨てるほかに、不用品回収業者を利用するのもおすすめです。
分別する手間もかかりませんし、捨てたい香水が大量にある場合でも、まとめて回収してくれるため非常に便利です。
しかし大体の業者が即日~数日以内に対応してくれます。
費用は業者により異なりますが、一般的には3,000〜6,000円程度が相場となっています。また、香水のほかに、使わない化粧品や雑貨、家具なども一緒に引き取ってもらえばお得に廃棄できるためコスパも高いです。
なかなか時間が取れない方や、大量に香水がありまとめて捨てたい方は、不用品回収業者に問い合わせてみましょう。
ジモティーや友人に譲る
捨てるという選択肢以外にも、友人の中で、香水やボディミストを必要としている方に譲るという方法もあります。
本来捨てる際に発生する手間やコストがかかりませんし、受け取る側も無料で入手できるためお互いにメリットしかありません。そのまま捨ててしまう前に、知人に欲しい人がいないか声をかけてみましょう。
もし周りに見当たらない場合は、ジモティーを利用するのもおすすめです。ジモティーとは地域密着型の掲示板サービスで、実際に会って直接取り引きできます。お互い顔を見ながら受け渡しを行うため安心感があり、宅配業者を仲介しないため手数料がかからないのが魅力です。
香水を販売して処分する3つの方法
これまでは香水を廃棄、もしくは譲渡する方法を紹介してきました。ですが中には、「香水って高いから捨てるのもったいない……」と考えてしまう方もいるのではないでしょうか。そんな方には、香水を販売することをおすすめします。
販売や買取であれば不要な香水を処分しつつ、お金をもらえるので一石二鳥ですね。
メルカリやヤフオクなどで販売する
個人で気軽に売買できるサービスとして、メルカリやヤフオク、ラクマやペイペイフリマなどがあります。
メルカリでは香水は人気が高く、ほとんど使用していない香水であれば定価に近い価格でも売れますし、
中身を半分くらい消費している場合は定価の4~6割程度の価格で売ることができます。また、出品してからなかなか買い手がつかないときは自由に値下げできるため処分しやすいです。
ヤフオクは、出品した商品に対して買い手が希望額を入札していくオークション形式のサービスです。
「どうしてもこの香水が欲しい!」という方が多数いる場合は、どんどん入札額が上がっていくため意外と高値で売れることもあります。
出品してから売れるまでの時間はメルカリの方が早い傾向にあるので、早く処分した場合はメルカリ、急ぎではない場合はヤフオクを利用するとよいでしょう。
リサイクルショップに買取依頼
もし近隣にリサイクルショップがある場合は、そちらで買取してもらうのもおすすめです。
先ほど紹介したメルカリやヤフオクは、「出品→購入or落札→発送」といった手順で進めるため少し手間がかかってしまいます。しかしリサイクルショップであれば、「店舗に持ち込み→査定・買取」とスピーディーに処分することができます。さらに、送料や手数料がかからずその場で現金を受け取れるのも嬉しいポイントです。
買取価格はリサイクルショップによって異なりますが、送料や手数料がかからないことを考慮するとメルカリやヤフオクと大差はありません。そのため、なかなか時間が取れない方やすぐに現金化したい方はリサイクルショップを利用しましょう。
ブランド香水や古着専門の買取業者に買取してもらう
ブランド香水や古着専門の買取業者であれば、一般的なリサイクルショップよりも高値で買い取ってもらえる可能性があります。
香水はブランドによって価格帯が異なるのが一般的です。リサイクルショップの場合はブランドがあまり考慮されないため、思っていたよりも査定額が安いことがあります。一方、専門の買取業者の場合は、各ブランドの商品別に買取額を設定しており高値で査定されることが多いです。
もしお手持ちの香水の中に、ハイブランドや限定品などの貴重な香水があれば、ぜひ専門の買取業者に依頼してみましょう。そのまま捨てるはずだった香水が、思わぬ収入をもたらしてくれるかもしれませんよ。
香水・ボディミストの中身を捨てる手順
分別して自治体のゴミ回収で捨てる場合は分別が必要です。中身が入ってる香水をそのまま捨ててはなりません。
中身を捨てる方法は以下の通りです。
- 香水瓶を空ける
- ビニール袋に布や新聞紙を敷き詰める
- 中身を流し入れて吸わせる
- ビニール袋に封をして燃えるゴミで捨てる
香水を捨てるときは中身を排水溝に流してはなりません。
1.香水瓶を開ける
まずは香水瓶を開けましょう。
種類にもよりますが、ペットボトルのように金具を回せば簡単に開きます。もし回しても開かない場合は、後述する「開かない香水の開け方」を参照してください。
2.ビニール袋に布や新聞紙・ティッシュを入れる
ビニール袋やジップロックにいらない布や新聞紙、ティッシュなどを敷き詰めます。
3.中身を布や新聞紙・ティッシュに吸わせて封をする
中身の液体を注いで、新聞紙や布、ティッシュに吸わせます。
最後に口をしっかり閉めて密封すれば完了です。
このように処理することで、袋から液体がこぼれたり匂いが漏れたりするのを防いでくれます。
4.燃えるゴミで捨てる
先ほどの手順で処理した中身は、「燃えるゴミ」として廃棄できます。
少し手間はかかってしまいますが、家にあるもので簡単にできるため参考にしてください。
5.香水瓶(ボトル)・キャップ・スプレーを分別して捨てる
ガラスで製造された香水瓶は「ビン・缶・ペットボトル」か「燃えないゴミ」として捨てましょう。ボディミストはプラスティックの場合もあるので「燃えるゴミ」か「燃えないゴミ」かは自治体のルールを確認しましょう。
キャップとスプレーは金属やプラスチックで製造されているため、分別して廃棄してください。
ただしゴミの分別方法は自治体によって異なるため、何ゴミに該当するか事前に確認するようにしましょう。
香水・ボディミストの間違った捨て方
ここでは、ついついやってしまいがちな香水の間違った捨て方を3つ紹介します。
- 中身が入ったまま捨てる
- 中身を排水溝に流す
- 中身を外にばら撒く
場合によってはトラブルを引き起こしてしまう可能性もあるため、しっかりと確認しておきましょう。
中身が入ったままゴミ箱に捨てる
一番やってはいけないのが、中身が入ったまま捨てることです。
香水にはアルコールが含まれており、消防法で「危険物第4類引火性液体」に指定されています。そのまま捨ててしまうと、何かの拍子に引火して火災が起きる可能性があるため絶対にNGです。また、容器が破損してゴミ捨て場に匂いが充満し近隣トラブルに発展するおそれもあります。
香水の中身は、必ず適切な処理を行ってから廃棄してください。
中身を排水溝やトイレにそのまま流す
香水に含まれるアルコールや油分は、排水口を傷めたり配管に匂いが染み付く原因となるおそれがあります。とくに香水の匂いは一度染み付くとなかなか取れないため、トイレや洗面台、シンクには流さないようにしましょう。
容器を分別せず同じゴミで捨てる
香水に限ったことではありませんが、ゴミは必ず分別してから捨ててください。
限りある資源を大切に使うためにリサイクルは重要ですし、私たちが暮らす地球の環境をよくすることにも繋がります。
少し手間に感じてしまうかもしれませんが、一般ゴミに出す以上はしっかり分別しましょう。
中身を外にばら撒く
先ほどもお話ししたように、香水にはアルコールや油分が含まれています。そのため、中身を外にばら撒いてしまうと、草木や生物に悪影響を与えてしまうため絶対にNGです。
「自分の家の庭なら問題ないのでは?」と思ってしまうかもしれません。しかし液体が土に浸透すると周りにも広がっていくため、必ず適切な処理を行ってください。
香水処分における注意点
香水を処分する際に、注意しなければならない点がいくつかあるため解説します。
開かない香水の開け方
香水瓶には回せば簡単に開くものと、固定されていて手では開かないものがあります。もしなかなか開かない場合は、無理に開けようとすると香水瓶が破損したり金具で手を切ったりするおそれがあるため注意が必要です。マイナスドライバーとニッパーを用意して、以下の手順に従って開けてください。
①香水瓶と金具の隙間にマイナスドライバーを差し込む
②マイナスドライバーを香水瓶に押し当て、テコの原理で金具を浮かせる
③隙間にニッパーを差し込み、金具に縦の切れ目を入れる
④金具がゆるんだら、ケガをしないようにゆっくりと金具を外す
香水には使用期限がある
香水の使用期限は未開封の場合は約3年、開封済みの場合は約1年といわれています。
しかし実際は、香水は意外にも長く使えます。5年前の香水でも保管状態が良ければ、微妙に香りが弱くなっているものの、使用することはできます。
但し思わぬ肌トラブルがあった場合は、自己責任になってしまいます。
もし販売や買取に出す際は、必ず使用期限を確認するようにしましょう。
使用期限前でも匂いの劣化や色の変化には注意
たとえ使用期限前であっても、保管状況によっては劣化が起きている可能性があります。
香水を保管する際は高温多湿を避け、15〜25度の直射日光が当たらない場所を選びましょう。ただし、いつの間にか温度や湿度が変わっていることも考えられるため、匂いの劣化や色の変化には注意してください。
まとめ:香水の捨て方は捨てるか売るかを選ぼう
これまで、さまざまな香水の処分方法を解説してきました。
香水は捨てるか売るかをまず考えましょう。
捨てる場合は、分別して捨てるか、不用品回収業者がおすすめです。
売る場合は、メルカリやヤフオクを見て、同じ商品がいくらで売られているかチェックしましょう。
メルカリやヤフオクが手間という方は、「香水 買取」と検索することで多くの業者が出てきます。
手間もかからず簡単なので、ぜひ活用してみてくださいね。