いざ湯シャンをやってみようとすると「このやり方でいいの?」と疑問が出てきます。
湯シャンは、失敗すると臭いやべとつきに悩まされますし、いい意味でも、悪い意味でも変化が出てきます。
髪と頭皮の状態により、やり方や頻度は人それぞれですが、失敗しないやり方はあります。
効果も人により個人差があるので、効果実感の目安だけを抑えて、続けてみることが大切です。
これから試してみようと考えてる方、試しはじめた方へ、湯シャンに失敗しないように、湯シャンのやり方や頻度、注意点まで詳しく解説します。
効果が出る湯シャンのやり方は?
湯シャンの正しいやり方は、以下の4つのポイントがあります。
・お湯で流す前にブラッシングをする(こだわるならブラシ選びも必要)
・38〜40度のお湯で頭皮を揉みほぐすように洗う(シャンプーブラシも活用)
・1回の湯シャンで4~5分を目安に洗う
・タオルとドライヤーでしっかり乾かす(吸水性の高いタオルを使う)
効果が出るやり方を実践すれば、メリットが得られる可能性も高くなります。
湯シャンにはデメリット・問題点もあるので、失敗しないようにしましょう。
お湯で流す前にブラッシングをする
お湯で洗う前に、髪と頭皮に付着した汚れをブラシで軽く落とすと、湯シャンの質が上がります。
お湯では汚れが落ちきれない場合もあり、ブラシの力も借りて汚れを落とすようにしましょう。
軽くブラッシングをすると、頭皮の汚れや髪の毛に付いたホコリが浮いてくるので、汚れが落ちやすくなります。
シャンプー前にブラッシングすると、汚れがブラシに付着するので、確認してみるのも良いでしょう。
ブラッシングにはマッサージ効果による血行促進効果もあるので、薄毛が理由で湯シャンにチャレンジをする人は、ブラッシングは必要ですね。
湯シャンに合うブラシ
使用するブラシは獣毛ブラシかブラシの先端が丸いピン状になっているブラシをおすすめします。
頭皮に届き、頭皮を傷つけずに汚れを落とすことができます。
湯シャンした後は、できれば湯シャン前のブラシとは別のものを使いましょう。
湯シャン前のブラシには、汚れが付着しているので、そのブラシを使うとせっかく湯シャンをした髪と頭皮に汚れが付着する可能性があります。
湯シャン後のブラシは、マッサージ効果のあるブラシより、サラサラ感が出るブラシを選ぶと良いでしょう。
マッサージは、湯シャン前、湯シャン中で十分やっているので、過度なマッサージは不要です。
38〜40℃のお湯で頭皮を揉みほぐすように洗う
湯シャンをするときは、38℃~40℃のお湯の温度に調整しましょう。
お湯の温度が30℃超えてくると、皮脂が落ちていきます。40℃を超えてくると、皮脂がより落ちるようになります。
30℃から皮脂が落ちるからと言っても、髪と頭皮にこびりついた皮脂汚れを落とすには、30℃では低すぎます。
汚れた皮脂を残留させないためには、できる限り温度が高い状態で湯シャンを行う必要があり、38~40℃を目安と考えましょう。
40℃を更に超えていくと、皮脂はより落としやすくなりますが、逆に頭皮や肌が乾燥してしまうリスクがあります。
適温に設定したら、指の腹で頭皮をマッサージするように洗いましょう。血行促進効果があるので、髪と頭皮の美と健康に役立ちます。
髪の毛よりも頭皮の方が汚れが落ちにくいので、頭皮を中心に長めに洗うようにしましょう。
シャンプーブラシも時に活用する
湯シャンは、お湯だけで汚れを落とすため、シャンプーで洗うよりも汚れは落ちにくいので、頭皮と毛穴の汚れを落とすことができるシャンプーブラシを活用するのも良いです。
汚れがひどいと感じるとき、べとつくとき、梅雨や夏はシャンプーブラシを併用すると、湯シャンがうまくいくようになります。
シャンプーブラシはマッサージ効果の高いシリコン製のものと、毛穴の汚れを落とす効果が高いプラスティック製のものがあるので、状況に応じて使い分けをしてみましょう。
1回の湯シャンで4~5分を目安に洗う
1回のお湯シャンは4~5分を目安に行ってください。
普段のシャンプーより時間が長いので、髪の毛を重点的に洗うと、摩擦がかかってしまいます。
濡れた髪は、キューティクルが乱れやすいので、髪が傷んでしまう可能性があるので、頭皮を中心に洗いましょう。
シャンプーブラシを使う場合は、4~5分のうち1分程度をシャンプーブラシで洗うようにしましょう。
4~5分もシャンプーブラシを使うと、頭皮が傷ついてしまう可能性があります。
タオルとドライヤーを使いしっかり乾かす
タオルドライを行い、必ずドライヤーでしっかり乾かしましょう。
タオルは吸水性の高いタオルを使用することをおすすめします。
通常、シャンプーやトリートメントには髪を外部の摩擦から守る成分が含まれており、髪に摩擦に対する耐性が加わっています。
湯シャンでは成分で髪を守ることができないので、タオルドライをするときは吸水性の高いタオルを使い、タオルによる摩擦を減らしましょう。
ドライヤーは、シャワーから出て10分以内にはスタートしましょう。
湯シャン前のヘアケアに、髪をドライヤー熱から守るヒートプロテクト成分が配合されていた場合、ドライヤーの使い方は気をつけましょう。普段より5~10cmほど遠めからドライヤーをあてることをおすすめします。
タオルドライとドライヤーをせず、頭皮や髪の毛が濡れた状態のままだと、臭いや雑菌がより繁殖しやすいので注意が必要です。
濡れた髪のままで、絶対に寝ないようにしましょう!
湯シャンはどれくらいで効果ある?
効果を実感できるのは、細胞が生まれ変わる周期であるターンオーバーの周期が目安です。一般的には28日周期と言われていますが、ターンオーバーの周期は下記のように年齢によって異なるので、正しい理解が必要です。
20代 | 約28日周期 |
30代 | 約40日周期 |
40代 | 約55日周期 |
50代 | 75日周期 |
ご自身の年齢のターンオーバーを理解して、湯シャンにチャレンジするのが良いです。
湯シャンがべとつきが治まるのはいつ?
人によりますが、湯シャンを始めてから大体1ヶ月~3カ月程度でべとつきが治まると言われています。
細胞が生まれ変わる周期であるターンオーバーが目安となります。
ターンオーバーは人と年代により大きな差があるので、べとつく期間も人により大きく差が出てきます。
べとつきは収まっていきますが、完全になくなるわけではありません。
湯シャンを1年続けた結果は?
湯シャンを半年、1年と続けていくと、その間に何度もターンノーバーが起こります。
その結果、更に湯シャンの効果を実感できるようになります。
しかし、気になっていた臭いは弱まることはあっても、完全に消えることはないようです。
湯シャンの頻度はどのくらいがいい?
湯シャンの頻度は、「湯シャンの目的」によって異なります。
髪と頭皮の環境や、今までのシャンプーの使い方、個人の相性があるため、「何回からスタートすべき!」という絶対的な指標はありません。
いきなり毎日湯シャンに変えると、臭い、かゆみが出やすくなるため、3日に1回程度(週2日~3日)から始めてみるのが良いでしょう。
湯シャン頻度のアンケート調査
湯シャンについての「はたらく女性」200名にアンケートを行ったところ、約20%の方が湯シャンを実践していることが分かりました。そして、湯シャンを行う方の約60%が週6回以上の湯シャンを行っています。
湯シャンの頻度は目的により異なりますが、週6回やる方、週1~2回やる方では明らかに湯シャンの目的が異なってきます。
湯シャンに失敗しないための5つの注意点
湯シャンは失敗すると逆効果のため、絶対に気を付けなければならないことがあります。
- すぐに完全湯シャンに変えてはならない
- 失敗したときのデメリットはすぐに治らない
- 効果実感まで時間がかかる
- 脂性肌の人はおすすめできない
- 整髪料、アウトバストリートメントはシャンプーで落とす
すぐに毎日湯シャンに変えると、痒みやべとつきが気になってしまうでしょう。
効果実感まで時間もかかります。
脂性肌の方がいきなり完全な湯シャンに変えると、ほぼ失敗します。
湯シャンに失敗すると、すぐには治らないので、注意が必要です。
湯シャン中の3つの問題と対処法は?
湯シャン中にいくつかの問題が発生するときがあります。よくある問題は下記の3つです。
- 髪がキシキシしてダメージが出てくる
- 痒みとべとつきが出てきた
- 抜け毛
対処法を解説します。
キシキシしてダメージが出てきたときは?
原因は、主に2つ考えられます。湯シャンをやっていると髪が柔らかく痛みも減っていきますが、逆にキシキシしたりダメージを感じる人もいます。まずは原因を特定し、対処しましょう。
トリートメントをやめたことが原因でキシキシを感じてしまう
トリートメントやアウトバストリートメントを使用しなくなるため、今までトリートメントで隠してきたダメージを感じてしまうときがあります。
対処法としては湯シャンの回数を減らし、トリートメントなどで髪のダメージケアを増やしましょう。
摩擦をかけすぎてキューティクルがはがれている
湯シャンは長い時間洗うことになるので、髪に摩擦がかかってしまいます。
髪は、濡れた状態だとキューティクルがはがれやすいので、長時間の摩擦が髪のダメージの原因になっています。
洗い方を工夫し、摩擦がかからないようにしてみましょう。
ホホバオイルを試してみる
ホホバオイルは湯シャンと相性が良いオイルです。人間の皮脂に近いワックスエステルが主成分のためです。
髪に必要な油分を与え、キューティクルを整えてくれますので、トリートメントの変わりと考えても良いでしょう。
痒みとべとつきの対処法は?
湯シャンにより、皮脂が過剰に残ることで、痒みとべとつきが出てきます。
皮脂分泌は湯シャンをすすめていく中で減り、痒みとべとつきも弱くなります。
しかし、そもそも脂性肌のため湯シャンが合わず、痒みとべとつきが出てしまう方もいます。
対処法としては、洗う時間を増やしてみましょう。
今までより1~2分多めに洗ってみてください。
それでも改善しない場合は、湯シャンの回数を大幅に減らすか、湯シャン自体をやめることをおすすめします。
抜け毛の対処法は?
抜け毛も痒みとべとつきと原因が同じで、皮脂が過剰に残っていることが原因です。
対処法はまずは1~2分多めに洗ってみることが大事ですが、髪が抜けてしまうとすぐには戻らないので、湯シャンを一旦ストップしましょう。
まずは週1~2回湯シャンにする程度にしてみてください。
湯シャンにおける3つのFAQ
実際に湯シャンを実践してみると、さまざまな問題点・疑問点が出てきます。
やり方を間違えると頭皮・髪にダメージを与えてしまうため、必ず確認してみてください。
湯シャンは合わないと感じたときの対応
湯シャンが合わないと感じたらすぐにストップしましょう。
湯シャンは体質や生活習慣によって合う人と合わない人がいるので、メリットとデメリットをしっかり理解し、合わないと思ったらストップする事をおすすめします。
薄毛になるリスクもあり、抜け毛が進行すると元に戻るのも時間がかかります。
その時には、洗浄成分がマイルドで、セラミドやペプチド等がしっかりと入っているシャンプーを使うことをおすすめします。
髪と頭皮のタンパク質を傷つけず、補修することができるためです。
湯シャンに薄毛防止効果がある?
湯シャンに代える事による薄毛防止・発毛効果はほとんど期待できません。
しかし薄毛の原因がシャンプー等のヘアケア剤によるものであれば、頭皮環境は改善するため、良い影響を与える可能性はあります。
逆に湯シャンの正しいやり方を行わなかったり、湯シャン自体が合わない方の場合、逆に毛穴に皮脂がつまり、薄毛になる可能性もある為、湯シャンは正しい知識とやり方をしっかりと理解しないとなりません。
たまにシャンプーしてもいい?
もちろん可能です。汚れ、整髪料、過剰な汗などは、シャンプーで落としましょう。
湯シャンは毎日である必要もなく、継続して湯シャンを実践している方は、シャンプーとも併用している人が多いようです。
湯シャンのやり方まとめ
湯シャンが効果が実感できるようになるには、2~3カ月はかかってしまいます。
その期間中に失敗して挫折する方がとても多いようです。
湯シャンは髪と頭皮にもよく、シャンプー剤の購入も節約できるため、成功するとメリットが大きいです。
しかしデメリットも多いため、失敗しないように正しいやり方を実績していきましょう。